防火無線とは?

防火無線は、防火通信システムと言い、火災発生時に迅速かつ確実に情報を伝達し、避難誘導や消火活動をサポートするための無線通信システムです。

火災報知器やセンサーが火災を検知した際に、自動的に警報を発信する仕組みとなっていることから、防火無線を通じて、建物の管理者や消防隊員など建物内外の関係者に火災発生を通知します。

また、避難経路や安全な場所についての指示を無線で伝達します。避難誘導放送や非常放送を行い、建物内の人々に適切な避難行動を促します。

スプリンクラーや消火器などの消防設備の状況や、火災の進行状況をリアルタイムで共有し、消防隊員同士の連絡や、指揮本部と現場の連絡を円滑に行います。

電話やインターネットが使用できない場合でも、無線を用いて連絡を取り合うことが可能で、無線通信により、迅速で信頼性の高い情報伝達を確保します。

防火無線として使用される機器は、無線機やアンテナ、中継器、通信制御装置などがあります。

防火無線として使用する機器は、ポータブル無線機や据え置き型無線機で、消防隊員や避難誘導担当者が携帯し、連絡を取ります。建物内外に設置されたアンテナが無線信号を送受信します。効果的な通信範囲を確保するために、適切な位置に配置されています。

広い範囲や複雑な構造の建物内で通信を確保するために中継器を使用し、信号の強化や中継を行い、通信品質を向上させます。通信の管理や制御を行う通信制御装置は、通信ログの記録や、システムの動作状況の監視を行います。

防火無線は、火災発生時に迅速で確実な情報伝達を実現し、避難誘導や消防活動をサポートする重要な通信システムです。無線機やアンテナ、中継器などの装置を適切に配置し、信頼性の高い通信環境を構築することで、火災時の安全性を向上させることができます。

 

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